見えないものを売る商売だからねぇ。

教室を展開している方、講師業をされている方にとって、ネットの普及によって頭を悩ます問題があります。

それは、メッセージやメールで質問がくる。
ということ。

お客様からの質問はできるだけ答えて差し上げたい。

これは、どんな講師でも思うところだと思います。
駆け出しのころは、質問に答えながら誠実感や、信頼感を積み上げて言った方もたくさんいると思います。

ところが、だんだんお客様の数が増えてくると、質問に答えている時間が他の業務を圧迫し始めます。そして、このままこんなことを続けていたら質問の返信だけで業務が終わってしまうんじゃないか?と思ってしまいます。

専門性がある講師であればあるほど、質問に詳しく答えられてしまい、その労力はかなりのものになっていきます。


コトバを文字にする。
というのは非常に難しい。そして時間がかかります。
ましてや、相手の不安や疑問を文字だけで解消できるように伝える形にするには手間がかかります。


そしてだんだん気が付き始めます。

これは、いっぱしのサービスなんじゃないか?
無償でサービスしているんじゃないか?



講師業が無償で質問などに答えると何がまずいか。




お金をとれないから?
とたいていの人は考えるかもしれないけれども、それは違います。




お金を払って教室に来てくださっているお客様に申し訳ない。



ということです。
お客様が増えれば増えるほど、自分は誰のおかげ様で、日々過ごしていけているのか、仕事がしていけているのかが身にしみてきます。
お客様が笑顔で大切なお金をくださってくれていることに気が付きます。

なのに、かたやSNSで友達だからという程度で質問をしてくる。
「ちょっとだけだからいいでしょ」
と言って。


これは、リアルにあう友人たちからも受ける洗礼です。



ポテトチップス1袋かかえて、「これ、お子さんにさし上げて♫で今日はちょっと助けてほしいことがあって」

この申し出に対して、未熟なうちはつい答えてしまい、「じゃ、ついでにこれも」を繰り返され気が付けば3時間身柄を拘束されていた。なんてことも。


ポテトチップス1袋140円。
お客様が支払う代金1時間5000円。


悶々としてくる気持ちはこうやって同じ単位に替えると明確になりますね。


優しい講師は、悩む。ひどければ何年も悩む。
「どうぞ、神様あの人が私の仕事を理解してくださいますように」
と終いには神様にお願いしてしまう。(笑)





お客様に不平等なサービスを提供する。
というのは問題です。
お客様が不信感を持たれてしまいます。



解決策は

はっきりお断りする。

に限ります。




あぽじらでは、たとえお客様であっても契約の切れたお客様に関しては、メッセージやメールでの質問はNGとしています。
その断り文句は
「お金を支払ってくださっているお客様に申し訳ないので・・・」

伊藤はお金の亡者になった。
という人もいるかもしれない。
言いたければ言っていればいい。
私の価値をわかってくれ、その価値に対して代金をくださる方々を大切にして何が悪い?

質問に答えるというのは技術を要します。経験を要します。
その技術や経験を無償で搾取するのは、おかしいと自分自身が気が付いて行動していかないと仕方がないのです。

いつか気が付いてくれるだろうの「いつか」はいつまでたってもやってこない。



ただ、そうはいっても、困った時には助けてあげたい。
今困っているという状況を救ってあげたい。少なくとも自分には救えるスキルがある。


なんとなく心の奥底に芽生える罪悪感や、葛藤を解消したい。

そんな時に便利なのが、フェイスブックやLINEのグループ機能で、お客様をグループに分けその中でなら質問をOKとするやり方。
こたえられるものは答えるし、メッセージではらちが明かないとわかれば「この件に関してはご予約くだり教室に来てください」とお伝えします。

質問されたご本人はもちろん理解してくださるし、それを見ている他のグループメンバーも勉強になる。たまたま同じ疑問や不安があって「助かった」ということも生じます。
何かお客様方に有益な情報があればこのグループに落とし込めば、一斉送信メールを打たなくても伝えることができ、反応も素早くわかります。


それは、
閉鎖的なサービスをなくし、お客様のスキルアップに繋げ、
何かあったらここにお願いすれば大丈夫なんだという安心感を育てることになる。





講師業を生業としている場合、
お客様は何かを習得したくていらっしゃいます。
私たち講師は、お客様の「何か」以上の結果を提供し、他との差別化を感じていただけないと思っています。



「物」を売らないサービス。
「知的財産」を切り売りしているサービス。
ここを講師自信が自覚していかないと、バランスが悪くなります。

講師業は、お客様に今とはちがう未来を提供しています。未来の笑顔を提供しています。
それを生業として、生計を立てている。という自覚を持ちましょう。


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