一生捨てられないもの。

「ねえ、オレのタンスにこんなもの入ってた~」
秋物の洋服を買ってきたチビが洋服ダンスを整理し始めまもなく、めずらしくみんながそろうリビングにやってきた。

夏物の甚平さん。しかも赤ちゃん用。
いらない服をぽいぽいビニール袋に入れていたチビだけれども、さすがにこれは何かしらの思い入れがあってしまってあったと思ったらしい。

息子たちが赤ちゃんの頃に着た甚平さん。3人とも着せたっけ。
女の子が生まれるものだと思っていた私は、我が子に洋服を作るのを楽しみにしていた。けれど、生まれてきたのは男の子。本人たちには申し訳ないが「な~~んだ」と思ったっけ。

そんな時にお祝いの中に入っていた、小さい小さい甚平さん。
色が私好みで、生地の手触りもよく、ないしろ生まれたばかりの赤ん坊にでも着せることができた。

袖口から小さな手、裾からでる小さな足が、フガフガと自由に動く様にいっぺんに魅了された。


ブログでは何度か書いたことがあるけれども、私は長男を生んでも我が子がかわいいと思えなかった。人間を生んで育てなければならないという重圧に耐えられなかったのだ。余計なことだけど、隣にいる旦那は頼りないし。母たちはなんだか自分が求めているポイントと違うところでかまってくるし。
どうしても育てなければならないのなら、どこか山奥の誰もかまってこない、旦那すらもいないところでただただ動物のように隠れて過ごしたかった。

なんだか嫌悪感いっぱいの子育てが始まったときの甚平さんだった。

なんだか、ちょっとかわいい。と思った。
それは、ミルクのみ人形を見ているような愛らしさだった。

そして、洋服つくりを楽しみにしていた私に、男の子にも作って着せられるものがあると思えた甚平さんだった。

どれだけつくっただろう。
アンパンマン、トーマス。

男の子3人だったので、もちろんいつも3つ作っておそろいで着せていた。

小学生になったら近所の幼馴染たちにもおそろいで作った。

チビが引っ張り出してきた甚平さんを手の中に入れて、そっと抱きしめてみた。
なんだか、赤ちゃんだった息子たちの感触が蘇って、しばらく腕の中に置いた。

そんな私を見て次男が
「おい、そんなものおかんに渡したら泣くがいや」
と言っていた。

さすがに泣きはしなかったが、26年前から、24年前、21年前と、息子たちの赤ちゃんの時の感触が順番に戻ってきてとても幸せな気分だった。

頭の中の記憶は、子供を持って途方に暮れ、それでも家族を作らないとと必死だった自分の感情なのだけれども、皮膚が覚えている記憶はいとおしくて、いとおしくてたまらないあたたかな記憶だった。

もちろん、その甚平さんは、今度は私のタンスにそっとしまわれた。
たぶん、一生捨てない。

それは、私の人生がまんざらでもなかったことを思い出させるモノだと思うから。

覚悟を決めてマンションに引っ越してきて、限られた荷物の中にそれでも忍ばせてきた甚平さん。捨てなくてよかった。
将来孫ができて、男の子だったら、家に来た時だけ1回ぐらい着せてみたいな。(笑)



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