昨日「父が嫌い」とブログを書いたら、「親孝行は今のうちですよ」と、想像通りのコメントがやってきた。
私はこの「親孝行」という言葉が大嫌い。
この言葉ほど人を罪悪感にさいなむ言葉はない。
「もっと、親孝行してあげればよかった。」「もっと」「もっと」
子は際限なく、親に孝行しなければと思って生きる。
じゃ、いったい親孝行って何?
背負って、山を登ること?
家を買ってあげること?
いつもそばにいてあげること?
よほどのことがない限り、親を思わない子はいない。
元気でいるか?
ちゃんと生きているか?
ボケておかしなことになってやしないか?
一日に何度か思い出し案じているんじゃない?
家を買ってあげたとしても、たぶん、子は親にいつも迷惑ばっかりかけている。
と思って生きているんじゃない?
まるでアリジゴクのように、やってもやってもそれでいいという答えをだせない。
周りは言う「親孝行なお嬢さんで」とか。
でも、きっと本人はどんでもない!
と思っている。
まだまだ、まだまだ、生きている限り親孝行しなくては。と思い、無くなってもまだ、あの時もっと親孝行をしておけばよかった。と悔やんでいる。
「親孝行」とは決して、親に従うということではないはず。
なのに、親の言うことに背いたことにいつまでも悔いを残す。
子はいったい、親の何をもって「親孝行した」と安堵できるのだろうか?
目線を変えて
今度は親になってみる。
親目線になったとき、子に親孝行してほしいと考えている親はいったいどれくらいいるだろう。
私なんて、今元気で生きているのはすべて子どもたちがいてくれたおかげだ。
子どもたちを通して、たくさん笑って、たくさん悩ませてもらって、強くたくましくなってきた。
子どもたちがいるから、働きお金を得て、そして、面倒な家事もこなしている。
もうこれ以上、何を子どもたちにしてもらいたい?
子どもたちが、日々無事に過ごしてくれさえすれば今日一日ありがとうと言って眠ることができるんじゃないの?
ありったけの愛情を子どもたちからいただいて、これからは、彼らが家族を持ち幸せになっていてくれればそれで安心してくらせるんじゃないの?
できれば、子どもたちの手を煩わすことなく、元気で生きながら。
子どもにこれ以上何を望む?
何を望んでいないはず。
それがわかっているのに、子の立場になったとたん、親孝行しなければと思うのはなぜ?
愛しているに決まっている。
大切に思わないわけがない。
だから、めんどうなんだ。
さようならと縁をきれない間柄だから、めんどくさくてありがたい存在。
一生迷惑をかけながらいる=親孝行しなければいけない
日本語はなぜそんな特別な言葉を作ったんだろう?
そんな身構えるような言葉を後世に語り継いだんだろう?
「親孝行」の英訳を調べてみた。
「filial piety」となった。
逆引きをしたらやっぱり「親孝行」と訳された。
じゃと思って
「filial」だけ訳してみた 「子としての」。
「piety」だけ訳してみた 「信心深さ」。
とありました。
たぶん私が「親孝行」という言葉に反応するのは、俗にいう「仕送りしたり」「どこかに連れて行ったり」そんなことができていないからだと思います。
できていないことを責められているようで過剰に反応するのだと思います。
さて、今日から2日間、研修旅行に行ってきます。
去年は一人旅ばかりでしたが、今年は友人たちとあちこち行く予定ばかりで、なんだか不思議です。
メッセージ、メールのお返事は水曜日以降になります。
では、いってきます。
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